僕がオムライスを作り続ける理由

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僕がオムライスを作り続ける理由


子どもの頃から、職人という仕事に憧れていました。


日本の伝統工芸のように、ひとつの技術をとことん極める。

そんな仕事がしたいと思っていました。


修業時代、いろいろな料理を次々と作ることは、あまり得意ではありませんでした。


その代わり、ひとつの料理を何度も作り、少しずつ改良しながら極めていく。

その方が、自分には向いていると気づきました。


自分には、何なら極められるだろう。


そう考えたときに選んだのが、オムライスでした。


ところが、修業先のシェフたちにオムライスをやりたいと話すと、どのシェフからも、


「オムライスはやめておけ」


と言われました。


作り方を教えてもらうこともできませんでした。


それでも、オムライスを諦めることはできませんでした。


自分で作って、食べて、また作り直す。


グリルヤマモトのオムライスは、独学から始まりました。


僕は、ただやわらかいだけでは美味しいと思えません。


ふわとろでも、ちゃんと食感がほしい。


その両方を感じられるオムライスを目指しました。


けれど、ふわとろと食感を両立させるのは簡単ではありません。


卵の火入れや厚み。

ケチャップライスとのバランス。

ソースをかけたときの味の感じ方。


何度も作って、食べて、少しずつ変えてきました。


今の形にたどり着くまでには、長い時間がかかりました。


ふわとろなのに、ちゃんと噛める。


それが、グリルヤマモトのオムライスです。


今も、

昨日より今日。

今日より明日。


少しずつでも、もっと美味しくできるように、改良を続けています。


そして、改良を続けているのはオムライスだけではありません。


ステーキも。

ビーフシチューも。

ハンバーグも。


どの料理も、まだもっと美味しくできると思っています。


オムライスは、20年以上向き合い続けている、僕にとって大切な一皿です。


でも、目指しているのはオムライスだけではありません。


「また、あの料理が食べたい」


そう思っていただける一皿を作ることです。


まだ、もっと美味しくできる。


そう思いながら、今日も厨房に立っています。